教区信徒大会祈祷(1981)

1981年11月22日 兵庫教区信徒大会
祈祷原稿

(神戸教会牧師4年、健作さん48歳)

 在天の父なる神

 あなたの招きのもと、私たちは西から東から、遠くより近くより、集まってまいりました。今ここに兵庫教区諸教会の老若男女、信徒、教職、一同相共にして信徒大会を開かんとしています。この恵みを心深く覚え感謝し、主の御名を讃美いたします。

 父なる神

 私どもはこの兵庫の各地にあって福音の証しの器として召されております。それぞれ生活の持ち場でそして教会で自分の十字架を負い、分に応じ精一杯の励みをしておりながら、み前に集うとき、聖書においてヨハネが語り伝えているように「『見える』と言い張るところに、あなたの罪がある」(ヨハネ 9:41)との主の鋭いみことばの前にうろたえ、とまどい、たじろぎます。私どもの国・民族・社会そしてさらに教会が見えないままに宿している底いも知られぬ罪を今み前に懺悔いたします。主の憐れみと愛のゆえに赦しをお与え下さい。

 かつて預言者イザヤは呼ばわりました。“「慰めよ、わが民を慰めよ、ねんごろにエルサレムに語り、これに呼ばわれ、その服役の期は終り、そのとがはすでにゆるされ、そのもろもろの罪のために二倍の刑罰を主の手から受けた」。呼ばわる者の声がする、「荒野に主の道を備え(略)」”(イザヤ書 40:1-3)。

 私たちは、今このみことばと重ね合わせて、過ぎし10年の教区の歩みを思います。どうか祈りと備えをもって迎えたこの信徒大会が、主の道を備える、新しい出足となることができますように祝して下さい。


 私どもは今日、説教者として青木優牧師を迎えました。失明という試練を通して、あなたが用いられるこの尊い器から、今日、主の道備えに必要な糧を豊かにお与え下さい。

 この大会の、今日ここにあるために、長きにわたって祈りにおいて備えをなしてきた、多くの兄弟姉妹、歴代の教区諸委員の労を省みて下さい。そして、今日、諸事情により参加できなかった諸教会兄弟姉妹の上に、深い省みをお与え下さい。この祈りを、ここに集う者の内なる祈りに合わせて、主イエス•キリストのみ名によりみ前に捧げます。

(1981年11月22日 兵庫教区信徒大会祈祷 岩井健作)



祈祷

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