命の尊厳は宣教の課題(2006 教会と聖書)

2006.12.16 執筆、「教会と聖書」巻頭言

(単立明治学院教会 主任牧師 73歳)

 大月純子さんたちが先の教団総会に出した「米軍再編による基地強化に反対して具体的取り組みを行なう事を要請する」請願は、内容が「(教会の)請願にそぐわない」とのことで、門前払いにされた。

 この総会期第一回常議委員会(12月12-13日)で、西沢宏常議委員が同じ内容の議案を提出した。少数否決。

「福音主義」を掲げるNさんは「なぜ基地が宣教と関係するのか、教会の本来的使命ではない」と、古き愚見を述べたという。

 同席していた沖縄の知花正勝さんが「それは命の問題だからだ」と語ったと、聞いた。

 ここの関係を「教会」と「聖書」との関わりで検証し、実践してゆくのが本誌の役割であろう。

 私は近時の「命」の尊厳の破壊の現実に激憤を覚える。

「ワーキングプア」という言葉を導入して、労働の尊厳の破壊の現実を解明し、貧しき者をさらに足蹴にする政府権力を批判する、経済評論家・内橋克人さんの顔が最近一層険しくなった。

 教育基本法「改悪」がまかり通った日、国家主義の権力介入に曝される「教育の命の尊厳」を想って、国会前の座り込みで泣き崩れる女性の映像が忘れられない。

「命」の再生には長い道程が必要だ。先人たちの歩みを思い、今日も、また一歩を踏み出す。

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