有志の祈り 前夜式

2004.9.21

有志の祈り

岩井T前夜式における「有志」の祈り  岩井健作

 かみさま

 私たち親族の間に、あなたが、Tさんを遣わし、与えて下さっていたことを、
 そしていることを感謝いたします。

 いつも尽きることのなかった微笑み、
 いつもその都度の状況に耐え、生き抜いた強い意志、
 いつも身近なものに注がれたこまやかな配慮、
 その振る舞いは鮮烈です。

 私たちの両親の地上の看取りは彼女のライフワークの一つとなりました。
 その労のあなたによるねぎらいを願い、信じます。

「神のなされることは皆その時にかなって美しい」

とはTさんが苦しい病床で「伝道の書を読んで頂戴」と言って傍らの親しい者が読んだ言葉です。

 これは彼女が明確に語り告げたメッセージです。
 親族にはこの聖書が語る新たなる「時の流れ」が始まりました。

 特に、残された家族を想います。
 食卓を囲んでいた二人は天上にあり、二人は地上にと分かたれました。
 新らしい時の刻みが始まります。あなたの支えと導きとを切に祈ります。
 それを包む親族に、信仰の力を与えて下さい。

 この夕べ、慰めの祈りを携えて、遠くから近くから、お集まり下さった、
 この席に集う一人一人の方の温情は、言葉には尽くせない感謝です。
 深く心に刻み、ひたすらお受けすることをえさせて下さい。

 この祈りをイエスの名によってお捧げいたします。アーメン

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