2003.12.21、川和教会週報
(川和教会代務牧師、健作さん70歳)
キリスト教の幼児教育施設はどこでも、この季節ページェント(聖誕劇)が行われる。
劇遊びは、子どもの最も大切な表現形式だが、その内でも聖誕劇は生涯にわたって心に残るものであろう。劇の脚本は、聖書のマタイとルカを合わせた誕生物語に基づいているが、それぞれの幼稚園、保育園に自家製の味がある。
セリフ、歌など、それぞれが独自で本当に異なった趣がある。「自家製パン」「手前味噌」「手料理」を連想させる。
川和保育園の劇は『エルマーとりゅう』(5歳児クラス)を演じるのだが、どういう訳かこの脚本にはどこか創設者・寺田キクという方の人柄と苦心が滲んでいるような気がしてならない。
(『エルマーとりゅう』ルース・スタイルス・ガネット著、福音館書店 1964)
キリスト教が異文化の地域で、文化を媒介にして宣教していくため、教会と幼児施設が、それをどう共有するかは、日本の教会の大きな課題である。
私も約40年この事を抱えて苦心した。それはまた、この教会の自覚すべき大きな課題であろう。