1981年10月25日 神戸教会礼拝
「牧会祈祷」原稿
(神戸教会牧師4年、健作さん48歳)
我らの主、イエス•キリストの父なる神
一週の旅路を終えて、今ここに新しい週の日曜日の朝を迎えました。諸々の計画、ひしめく日常の多くの事柄をひとまずさしおいて、この朝をあなたが与え、あなたが定め、また命じ給う礼拝の朝として清め分ち、ここに招き集わしめ給うたことを感謝し、み名を讃えます。
父なる神、私たちは今み前に出で、みこころにそぐわなかった過ぎし日々のことどもを思い起こします。あなたを信じ、希望を持ち、隣人を思いやり、世の不義になじまず生きることとはほど遠いところで、自分なりの形をつけ、割り引きの生活をしてまいりました。言葉だけであなたに近づき、心はあなたから遠く離れていました。主よ、どうか私たちの悔いを受け入れ、これらの罪をみ顔の光の中に包み、恵みのうちに赦して下さい。
私たちはまた、あなたのみことばを聴き取るために集っています。聖書のみことばを通し、私たちの心の鈍さを厳しく叱責して下さい。また励ましと勇気とを聴き取ることをお赦し下さい。
父なる神、私たちは、あなたの福音を今日の世に証しすべく励んで、教育・社会・伝道それぞれの働きをしております。どうか、その働きの一つ一つを祝して下さい。実を求められるとき、実のない「いちじくの木」のようなことがないように、福音の実を結ぶものとならしめて下さい。
道を求める者の心の求めを聞き届け、福音による力をお与え下さい。心の重荷を持ち、また体の病を持つ者には、特に、弱さにこそ働く主の恵みの秘義と深さを解き明かして下さい。
私たちの属している教区・教団の諸教会のつながりを覚えます。過疎化の中で孤立感にある教会、無牧の教会、開拓の途上にある教会があります。また社会の諸問題を負って差別や抑圧との戦いにある教会もあります。どうか、それらの教会と繋がって礼拝を守ることができますように。
今日はギデオン協会の聖書配布活動に携わっている兄弟を迎え、その働きについて聞きますが、兄弟の働きの上に祝福がありますように。
これらの祈りを、兄弟姉妹の携え来たりし祈りと共に主イエスのみ名によりみ前に捧げます。アーメン。
(1981年10月25日 神戸教会礼拝
牧会祈祷 岩井健作)

