ごあいさつと自己紹介(1978 神戸教会牧師就任・週報)

1978.4.16、 神戸教会週報、神戸教会創立104周年
週報全体と説教「くびき」

(牧会20年、神戸教会牧師 1年目、健作さん44歳)


 はじめまして。

 お一人お一人とお逢いする機を得てお交わりいただくまでには、時もかかろうと存じまして、週報紙上をお借りして御挨拶やら自己紹介をさせていただきます。

 御教会の御招聘のうちに、前任の教会の宣教と牧会の任を神から解かれることと、この地で新しい使命を託されることを、神のみこころと信じて、幾たびも祈り、決断を与えられ、この歴史豊かな教会に参りました。

 自省して常に思うのですが、信仰においても牧師の務めの力量においても、ほんとうに弱さと貧しさを憶えます。

「主が遣わされる」ということと、この働きのためにどんなに広く深く祈りが捧げられていることかを知るときに、はじめて力を与えられ、立つことが許される思いです。

 どうかこの器のためにお祈り下さい。

 これからお交わりいただき、信仰の経験を語り温めていくための何かの足がかりになればと思って、少し自己紹介をさせていただきます。

 1993年、岐阜県の生まれです。

 男4人女1人、5人兄弟の上から2番目・次男。

 戦争中、学童疎開でしらみとひもじい経験などしました。

 受洗、神学校への志願など、父も牧師だったということで、良きにつけ悪しきにつけ暗黙の御了解をいただけるのではないかと存じます。

 同志社神学部時代、二年間(1955.4〜1957.3、学部4年生・大学院1年生)神戸教会に派遣神学生として遣わされ、忘れ難い暖かい交わりを与えられました。

 鈴木浩二牧師、笠原芳光伝道師、三好博神学生をはじめ、事務室の安雲老人他、皆様のお導きを思い、感慨に耐えません。


 牧会伝道に出て20年。

 広島流川教会伝道師2年。呉山手教会5年。岩国教会13年。

 個々の教会で育て養われた面と共に、西中国教区の持つ問題意識、「教団の信仰告白の実質化」への地道な取り組みの中で、宣教・牧会の基本姿勢を鍛えられてきました。

 今後こういった面がどのように教会の質とか豊かさに展開されていくのかという課題は、皆様にお教えいただきながら歩んでまいりたいと思っています。

 趣味は日曜(?)大工、鉢植えなど。

 嗜好はめん類、漬物、みそ汁。辛党。

 性格は周りの人によると、単純でせっかちとのことですので、よろしくお願いします。


 妻・溢子は男3人女4人の7人兄弟の真ん中で次女。

 北海道生まれ。クリスチャンホーム。

 中高時代は宮崎で育ち、宮崎清水町教会にて受洗。東京恵泉女学園卒。

 中学校教師、幼稚園教師などを経て、結婚。

 牧師夫人としてのはるけき道を修行中でありますので、これまたよろしくお導き下さい。

 趣味は、歌を歌うこと、お菓子作りなど。

 嗜好は甘いものなら何でもと亭主とはまるで反対。


 長女・容子。

 松蔭高1年。昨年クリスマスには岩国教会にて受洗。

 牧師の娘という置かれた立場で負わねばならない自分の重荷は、誰にも分かってもらえないが神様だけが知っているという信仰告白。

 中学校時代は陸上部で元気だけはいいのですが、一人っ子で欠けも多く、どうぞ御憶え下さい。


 教会の肢(えだ)たる兄弟姉妹の信仰の歩みに主の豊かな導きを祈りつつ。

(1978年4月16日 神戸教会週報 岩井健作)


週報全体と説教「くびき」

1978年 週報

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