牧会祈祷(1982年2月)

1982年2月28日 神戸教会礼拝
「牧会祈祷」原稿

(神戸教会牧師4年、健作さん48歳)

全能の父なる神

 新しい週のはじめ、主のみ前に立ち、人生の来し方、行く末を深く思い、公同の礼拝を守ることを感謝いたします。

 レント(四旬節)を迎え、イエスの受難を覚えて、心備えをする時を過ごしています。

 ”汝の大庭にすまう一日は千日にもまされり”(詩篇84)との詩篇の言葉にありますように、どうかこの礼拝の時が、私たちの日常の流れやすき時を、あなたのみ前につなぎとめ、生くるも死ぬるも、主のためという信仰をもう一度あらたに思い起こすひと時として、この時を導いて下さい。

 そして主イエスの十字架と復活に示された福音のメッセージを聴き届け生きるものとして創り変えられることを切に祈り求めます。

 主よ、私どもの教会の肢たる一人の兄弟が、本日主のみ前に結婚式を挙げることになっています。人生の最も高揚の時に立つ兄弟そして兄弟と結ばれる姉妹を祝福して下さい。結婚を「キリストと教会」の関係になぞらえた聖書のみことばは大変奥深いものです。どうか教会の肢につながる者として新家庭を祝福して下さい。

 主よ、また親しい者の死を経験して人生の淋しさに立つ者を省みて下さい。永遠の思いひとしおの兄弟姉妹の上にあなたの平安を満たして下さい。また、病める者、そして親しい者の看病にある者を省みて下さい。人生の学びの途上にある、大学受験をしている若い人たちを顧みて下さい。どうか、この世の諸々の力に勝利し給う主のみ顔を示し、勇気をお与え下さい。

 父なる神、私ども日本基督教団につながる諸教会のうちには、無牧の教会、また牧師が病気になっている教会、過疎地にあって、また開拓伝道にあって、ほんの少数者で礼拝を守っている教会がありますが、どうかこれらの教会を祝福して下さい。これらの教会が、”2、3人が我が名において集まるところに我もあるなり”との信仰の生きた姿であると信じます。私どもの教会もそこから学ぶことを得させて下さい。

 これらの祈りを主イエス•キリストのみ名によってみ前に捧げます。アーメン。

(1982年2月28日 神戸教会礼拝「牧会祈祷」岩井健作)



祈祷

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