1982年1月17日 神戸教会礼拝
「牧会祈祷」原稿
(神戸教会牧師4年、健作さん48歳)
全能の父なる神
新しい日曜日の朝、私ども、あなたの招きにより、主日礼拝に集うことができました。感謝しみ名を讃えます。
私たちは、一週の歩み省み、それぞれがあなたの前にまた隣人に犯した過ちをここに懺悔するために集ってきました。どうか、自分の過ちを勇気をもって認めることができますよう、そして気づかない過ち、社会の一員として生きることが、すでに多くの人に犠牲を強いていることや、社会の構造の上での罪について、痛む心を与えて下さい。鈍く、怠慢な魂を叱責して下さい。しかし、どうかそのことで倒れることなきよう支え、赦しを与えて下さい。
私たちは、あなたを讃美するために集ってきました。どうか、声高らかに讃美歌を歌うことができますように。私たちは、祈りを捧げるためにここに集まってきました。私たちの心のうちをご存じでおられるあなたは、どうか、不真実に包まれているとしても、その中に、み心にかなう私たちの思いをさぐり、きよめて下さい。
父なる神、みことばを聞くために集まってきた我らに「みことば」を信仰の糧、魂の糧としてお与え下さい。そして、またそれを宣べ伝える者として下さい。
父なる神、私たちはあなたの前に捧げるためにここに集まってきました。今までの生活の支え、健康、親しき者の交わり、困難な道程の中でこそ示される恵みを感謝します。それに応じて、感謝のしるしとして献金を捧げることができるよう、心を豊かにして下さい。そして私たちの可能性をお用い下さい。
父なる神、教区の中の諸教会のうち、重荷を負うている教会の上に特に省みがあり、患難の中でこそ恵みが加えられますように。特に開拓途上の身近な伝道所に豊かに恵みが加えられますように。また私たちもその恵みにあずかることができますように。今朝、それらの教会・伝道所での礼拝をお守り下さい。
病める友、世の務めにある友、遠く離れて一人で礼拝をもつ友、今朝を守らせ給え。
(1982年1月17日 神戸教会礼拝「牧会祈祷」岩井健作)

